ゆりかの日記

2047年6月11日 逝去

その3 テーマ 解剖学

解剖学といっても、どこどこの部位が〜などではなく、クイズらしく(?)歴史などがメインです。こんな風に分野を絞っても意外と有名な話や面白い話もあるものですね。

 

 

Q1.かつてベルギーで発行されていた5000フラン紙幣にも肖像が使用されていた医師で、文献を読むだけではなく自らメスを持ち解剖を行い、精細で芸術的な解剖図集である『ファブリカ』を出版し、現代人体解剖の創始者とも呼ばれる人物は誰でしょう?

 

Q2. 彼の著した解剖学図表のオランダ訳書が、杉田玄白らによる『解体新書』のもととなった『ターヘル・アナトミア』である、ドイツの解剖学者といえば誰でしょう?

 

Q3. 最初の体系的な組織学書を著したとされるスイスの学者で、同僚であったレントゲンが撮影した、彼の手のX線写真でも有名な人物といえば誰でしょう?

 

Q4. 1754年に、斬首刑にされた刑死体を用いて解剖を行い、日本初の解剖学書とされる『蔵志』を著した、江戸時代の医学者といえば誰でしょう?

 

Q5. 渡辺淳一の小説『白き旅立ち』などでも題材にされている、日本で最初の献体者とされる遊女といえば誰でしょう?

 

Q6. 1858年に初版が出版された彼の解剖学書は、現在も権威のある教科書として知られ、また、彼の解剖学書をもじったアメリカのテレビドラマも有名である、イギリスの学者といえば誰でしょう?

 

 

A1. アンドレアス・ヴェサリウス

ファブリカは『De humani corporis fabrica (libri septem)  (人体の構造に関する7つの本)』っていうのだとか

↓の図とか有名なので、いつも医学系の問題が出る頭脳王で出てもおかしくない(出ない)

 

A2.ヨハン・アダム・クルムス

学習者向けの簡便な解剖学書だそうです。

同じ時期の人物に、イギリスのチェゼルデンが有名で、『オステオグラフィア』を著したそう。

 

A3. アルベルト・フォン・ケリカー

そうです、頭脳王に登場した写真の問題ですね。頭脳王は割と医学問題が毎回出題されがちというか、日本初の帝王切開で知られる伊古田純道なんかも出題されてましたね。

 

A4. 山脇東洋

解体新書より前があったんですね。日本の医学関係だと、オランダ人医師のポンペなんかも有名なようです。

 

A5. 美幾

献体による解剖のことを「篤志解剖」と呼ぶそう。篤志解剖第1号という表現もされるそうです。

 

A6. ヘンリー・グレイ

彼の著した『グレイの解剖学』  (正式にはAnatomy of the Human Body:『人体の解剖学』)

そう、グレイズ・アナトミーです!

この話を知って今回の記事を書いたと言っても過言ではありません。

このグレイはGray、ドラマの方はGreyなようです。

 

以上6問、全て人名を聞くつまらない問題でした。人名から名付けられた用語などに触れても良かったですが…

 

以下、図です。

Twitterの@kato_anatomy さんなども興味深い図をいくつも載せています。

 

『ファブリカ』の寓意的な図

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頭脳王でも出たケリカーのX線写真

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